高難度なメタリック ナノパズルを完成させた話

高難度なメタリック ナノパズルを完成させた話

メタリック ナノパズル(METALLIC NANOPUZZLE)、ご存じでしょうか?

「何か面白いモノはないかな…」と、散歩がてらに某家電量販店を散策していると、コレが目に飛び込んできまして、遅ればせながら自分はこのタイミングで知ることとなったワケです。

常に「アンテナ」を張り巡らせてないとダメですね…。

一般的なプラモデルに少しマンネリ気味のあなた、必見です。

メタリック ナノパズル とは

(株)テンヨーから発売されている金属製(スチール製)の模型。

メタリックナノパズル
パッケージ。店頭価格¥1,000.-出せばお釣りが貰える位。

薄いメタルプレートから型取られた各パーツを取り外し、それを組み立てて立体を形成していく。

商品名には「パズル」と書かれているケド、模型ですな。

同じシリーズで幾つかのキットがありますが、たまたま目に付いたのがこの飛行船、グラーフ・ツェッペリン。

飛行船の知識に明るいワケではありませんが、キット裏面の説明書きを見ると1929年には世界一周に成功した飛行船だそうな。

そんな説明書きを見て浪漫を感じずにはいられません。
迷わずレジに足を運びます。

製作開始

開封して先ず思いました。

これは金属製のペーパークラフトだな。

…と。

ペーパークラフトなんて小学生以来。童心にかえります。

先ずは付属の説明書に目を通します。
馴染みのあるメーカーのソレと違い、説明書一つとっても新鮮な気持ちになれましたが、同時に出だしから出鼻を挫かれるコトにもなります。

と言うわけで、難しかったポイントを挙げていきます。

プロペラ作成

該当するパーツを、カッティングマット上でカッターの刃先を押し当てて切り取ります。

ハサミを推奨しているようですが、刃こぼれが怖いのでカッターでプチっとしました。

ソレを 説明書のとおり、プロペラ部分を筒状に加工しようとするもかなり小さい部品。
コレを綺麗な筒状にするのはかなり大変。

指で加工するのはほぼムリなので、爪楊枝に該当部分を巻き付ける様にしてラジオペンチで挟みながら加工します。

グラーフツェッペリン プロぺラ
取り敢えず形にしたところ

何とか出来ましたが、とても満足出来るレベルではない…。

右側本体の作成

このキット、右半分だけ骨組みとなっており、飛行船の内部構造が分かるようになっています。

こういう意匠、オシャレで結構好きです。

途中ですが、こんなカンジになります。

グラーフツェッペリン 製作

ここはそんなに難しくないですが、プレートを曲げる必要があります。
※ 曲げる角度は説明書に記載のとおり。

ただ、縦に這わす「梁」(といえば良い?)のようなモノが13個。コレを取付けるのが面倒…。
(画像は後半で載せます)

左側本体の作成

ココは更に思い通りに行かず、ホントに頭を抱えました。

グラーフツェッペリン 製作
○の箇所

説明書にはサラっと作り方が記されていますが、ガチで難しいです。

何が難しいか。
それは先端を窄(すぼ)めるコト。

どうやっても綺麗に出来ず、スキマが出来てしまい、先端の結合も上手くいかない…。

自分は特別器用な人間ではないですが、プラモデルなど細かい作業を要する趣味を続けている手前、ソコまで不器用ではないと思っていました。

ただ、それは自惚れだったと気付かされた…。

まだまだだな、俺は…。

で、取り敢えず形にしたところ。

グラーフツェッペリン 製作
散々です…。

酷いモノです…。
このままでは右側本体とフィットしなかった為、更にココから無理矢理形を整えます。

それと、後部の形を形成するのも地味に難しいです。

グラーフツェッペリン 製作
○の箇所。上手く繋ぐことができなかった箇所。

説明書に「ボールペンの軸など使って曲げる」と記されていますが、綺麗に曲げるのは「慣れ」が必要です。全然上手いコトいきません。

完成した今にして思うと、厚手のゴム板(無ければ雑巾とか?)の上で単3電池などを押しつけてやればもう少し綺麗にアール(曲線)を表現出来たかもしれません…。

経験、経験、経験です…。

右側、左側の本体を繋ぐ

いよいよ完成に近づきます。

グラーフツェッペリン 製作
背面から

このようにくっつけました。

お分かりでしょうか? ○の箇所にスキマが生じています…。

ホントはこの角度の写真は恥ずかしいので載せたくなかったのですが、自分への戒めとして載せます。
何というか、下手クソです…。

修正するには部品を取り外す必要があり、ソレをするとなると手間なのでこのままにすることにします。

半分諦めです…。

完成

そんなこんな一応完成です。

グラーフツェッペリン 製作
グラーフツェッペリン 製作
グラーフツェッペリン 製作
グラーフツェッペリン 製作
グラーフツェッペリン 製作

構成部品の全てがメタルパーツなので、失敗箇所もそこまで目立ちません。

理想どおりに仕上がらなかったとはいえ、完成形を目の当たりにするとやはり嬉しいものです。

それからこのキット、全長約12センチメートル位の大きさです。
このサイズでここまで表現できるのは凄いです。

それと、満足出来る仕上がりではないものの、とってもお洒落。

メーカーさん、楽しいキットをありがとう。

まとめ

作り終えて思ったのが、先にも書いたとおり自分は不器用な人間なのだということ。

乱暴に言えば、どれだけプラモデルを作っていても、それは各メーカーさんが用意してくれた素晴らしい精度の部品を組み合わせているだけ。

最近はまず無いですが、よほど精度が悪いキットでない限り綺麗に組めて当然です。

ところが、今回の様に自ら部品を曲げる等する必要があるモノだと、全く上手く出来ずに結構へこみます…。

腕に覚えがあるモデラーさんは是非挑戦を…。

ただ、新鮮な気持ちを味わえたのも事実。
数々の難しい箇所が、間違いなく自分の経験値を上げてくれました。

また面白そうなキットに巡り会えたら臆せずに挑戦しようと思った次第です。

おしまい。