【ミニ四駆/ラジコン】ポリカボディにポリカ専用塗料以外を塗装する方法

【ミニ四駆/ラジコン】ポリカボディにポリカ専用塗料以外を塗装する方法

ミニ四駆やラジコンを嗜んでいると、ポリカーボネート製のボディ(以下、ポリカボディ)に触れる機会があるかと思います。

プラスチック製などのボディに比べて軽量、且つクラッシュした際にも割れにくいなどの利点が有り、競技志向の強い方に好んで使用されるボディ素材です。

ですが良い点ばかりではありません。

塗装の際、ポリカボディ専用の塗料が必要となり、仮に専用塗料以外で塗装しても塗料が上手く定着しません。

現状、日本国内で入手し易い専用塗料の一つに、タミヤ製の「ポリカーボネートスプレー」があります。

「PS-(番号)」と表記されているモノ

このシリーズを使うのが簡単且つ一般的かと思います。
ラインナップされている色も60種類以上(2022年現在)で、強いコダワリが無ければ好みのカラーリングを施すことが出来ます。

「強いコダワリ」が無ければね…。

ですが、この記事をご覧頂いているアナタは少なからず塗装に対して「コダワリ」をお持ちなのではないでしょうか?

そんなアナタの為に、今回は専用塗料以外でポリカボディを塗装する方法を紹介致します。

必要な材料

コレです。
染めQテクノロジィの「ミッチャクロンマルチ」

コレ、一体何かと言うと、「塗料が定着し難い素材に塗料を定着させやすくするモノ」です。

要はプライマー。

コレをポリカボディの裏から吹き付けることで、ポリカ専用塗料以外の塗料で塗装することが可能となります。

ミッチャクロンマルチの使い方

特に難しいコトは無く、ごく普通にスプレーするダケです。
ただし、出来る限り薄く吹きつけます。
※薄めに2~3セット吹き付ける

既に幾つかデカールが貼ってありますが気にしないでください。

今回のモデルとなるミニ四駆のフェスタジョーヌ。
このボディ、地味に凹凸のある形状なので、吹き残し箇所が生じないよう万遍なく様々な角度から吹く必要があります。

この後は乾燥を待ちます。
乾燥時間は1日待てば充分です。
(数時間~半日位でも充分カモ…)

なお、ミッチャクロンを吹いた後はボディが少し曇りますが、塗装すると気にならないレベルに目立たなくなります。

自分も沢山のカラーリングを試したワケではないので確実なお約束は出来ませんが… 。

カラーリング

ミッチャクロンマルチの乾燥後、好みの色で塗装します。

今回はクレオスのMrカラーで調合。
自分の調合割合は、「塗料(原液):うすめ液 = 1:1.5前後」

ラッカー系のスプレーでも、調合した塗料をエアブラシで吹くでもお好みで。

調合した塗料が足りるか否か…緊張の瞬間
ポリカに塗装する際は薄めの塗装を数回に渡って吹く様にしています。

特別な塗装方法は必要ありませんが、自分はポリカボディに塗装する際は数回に分けて薄く塗装を重ねております。
理由として、走行時のクラッシュによる「塗装の剥がれ」を少しでも防止したい為です。

肌感覚の経験談ですが、一度に厚塗りした(吹き切った)ボディより、数回に渡って薄く塗り重ねたボディの方が塗装の定着が強い気がします。

観賞用のスケールモデル等をエアブラシで塗装する場合、昨今の風潮だとホコリの付着リスクを減らす為、一回の塗装で吹き切る方が「良し」とされていたりするんですケドねぇ…。

一通り吹き終えたら「裏打ち」も兼ねてポリカ用スプレーを吹きます。

発色を良くするため、タミヤの「PS-1」をスプレーした後、
タミヤの「PS-12」をスプレー。

こうすることで走行時のクラッシュの際に生じる塗装の剥がれを少しでも防止出来る(希望的観測)と思います。

出来映えチェック

ミニ四駆 ポリカ 塗装
ボディ表面に元々貼られている保護フィルムを剥がしたところ。

写真のモデルではデカールも施されています。
この表現方法は別記事にまとめておりますので、ご興味が有ればご覧ください。

まとめ

ポリカボディのカラーリングは基本的に使える塗料が限られている為、ともすれば画一的になりがちです。
少しでもマシンの個性を出したい、細かく表現したいといった方は是非お試しください。

最後に余談ですが、海外製のポリカ対応塗料で「CREATEX COLORS(クリテックスカラー)」という製品があります。
日本国内でも入手は可能ですが、最近は品薄な様子且つちょっとお高いので自分は試せておりません。

ご興味があれば調べてみてください。